絵を描くリハビリ中

絵を描くリハビリ中。
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ちいさなころから
絵を描くのが好きだった。
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だけど
学校では評価され…。
受験の為のデッサンでは
ボロクソに言われ。
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大学には受かったけど
真っ白の紙を前にしても
絵を描けない。
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描きたくない時期が続いた。
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パソコンでデザインを
しながらも
絵は描けない。
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ずっと
心の奥に言葉にできない
苦しさがあった。
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息子が生まれ
2歳になった。
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一緒に絵を描いた。
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息子は筆を振り回し
絵の具を撒き散らす。
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服に、顔に、
絵の具のしぶきを浴びながら
彼を眺めていた。
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そのうち飽きたら
筆洗いの瓶で水遊び。
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それはそれは楽しそうに…。
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豪快に飛び散った絵の具は
美しかった。
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そうか、、、芸術とは
本来は自分の為にあるんだ。
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大切なことを
息子に教えてもらった。
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息子と一緒にまた描きはじめた。
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お絵描きは
本当は、幸せで楽しい時間。
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夢のような息子との時間は
私の人生を変えた。
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評価や他人の目よりも
自分らしく生きることを
教えてくれた。
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そして
お絵描き教室をはじめた。
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こどもたちと絵を描くこと。
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こどもたちの創作風景を
見せてもらうこと。
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私にとってはリハビリのような
夢の中にいるような幸せな時間。
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今日、初めて息子が
行かない、とお絵描き教室に
きませんでした。
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紙粘土の時以外は行かない！
そうです。笑
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べったりと導いてくれた
彼の役目が一つ終わったのかな。
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私もぺたも新しいステージにいきます。
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そして新たな出会い。
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今日参加してくれたお母さんも
リハビリ中だと、話してくれて
初心を思い出しました。
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お絵描き教室での出会いは
私の人生にとって人生のギフトです。
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そして、こどもたちにはいつも
1番大切なことを
教えてもらっています。
ありがとう。