愛と尊敬
先月末に祖母が亡くなった。
亡くなる一週間前に会った時には
「あんたきてくれたん!ありがとうー」と話してくれたのに。
87歳で寿命、自然な流れの死だった。穏やかな顔をしていた。
まだ3歳だけど、ひかりは死ぬことを理解していて、話すと、すぐに会いにいくと泣きだした。
大好きなばあちゃんのお母さんだから、会った回数は少なくても、きっとなにか大きな愛を感じていたのだろう。
ずっとお見舞いにも一緒に行きたがってたけど、感染症が怖くて連れて行けなかった。ごめんよ。
死は悲しいばかりじゃない。
ばあちゃんは、
孫やひ孫が生まれて元気な姿を見て安心したこと、それは人生においてなによりも幸せなこと。
天国にはばあちゃんのお母さんやお父さんもいて会えたこと、
ばあちゃん、ええとこいったんよ。
と伝えた。
泣き止んで納得してくれた。
ばあちゃんは、
10人兄妹だったじいちゃんのとこに嫁ぎ、夫、義母、義父、曽祖父、曽祖母に加え夫の兄妹の世話までしていた。
今では考えられない。きっと壮絶な人生だっただろう。
でも、だからばあちゃんは本当にたくさんの人から慕われていて、御通夜、葬儀には遠方からも沢山の人が駆け付けた。席が足りない程だった。
兄も仕事を休み飛行機に飛び乗り駆け付けた。御通夜がはじまる瞬間に間に合った。
みんな泣いてた。
私たち孫一同も、ばあちゃんにはとても可愛がってもらったので、同じ気持ちだった。
何十年かぶりに全員が集合した。
悲しみと同時に、ばあちゃん家でみんなで遊んだ懐かしい日々を思い出して温かい気持ちになった。
みんなでわんわん泣いてばあちゃんを見送った。
昨夜、ひかりが人形遊びをしていた。
ステゴサウルスのばあちゃんが死んで、ステゴサウルスのママのお腹に赤ちゃんが生まれたのだと。
ばあちゃんもきっと喜んでるね。
命は続いていくんやね、と一緒に話した。