息子の研究室
事務所には息子の研究室がある。
使わなくなった古いパソコンや壊れたキーボード、マウスを並べている。
研究室では、恐竜の研究が行われているらしい。
僕は恐竜博士です。と。
紙に髭を書かされ、テープで貼ろうとしたが気持ち悪かったらしくあきらめていた。
あとで牛乳飲んだ時に白い髭がついて喜んでいた。
今日は、娘のお昼寝中に、ママも研究室に入っていいよと言ってくれた。
せっかくなので研究室でゆったりさせてもらった。
研究室の椅子は、座布団をメロンの箱に張り付けていい感じの背もたれになっている。
ふと見ると、
壊れたキーボードのコードがハサミで切られていた。
その断面をよく見ると、コードの中にはさらに細い色とりどりのコードが五本あった。
息子はそれぞれの役目を知りたいらしい。
ママはさっぱりなので、
今度おじちゃんがきたら教えてもらおうねと話した。
昨日、研究室にいる息子の後ろ姿を絵に描いたら喜んでくれた。研究室に飾ってくれた。
今日は、服が違うからと昨日の絵は破り捨てられ、今日の服バージョンの絵を描けと言われ、描いたらまた喜んで飾ってくれた。
明日になれば破り捨てられるのだろうか。
こっちは色が違うよ、と別のコードも見せてくれた。
これは一体なんのコードだ?
息子とすごすそんな毎日。