変わらぬ愛
妊娠してからは
絵を描くエネルギーが沸かなかった。
命を育むだけで精一杯大変で。
今は、外へ表現する時期ではないんだな、と感じていた。
妊娠9ヶ月に入った先日、
大好きな方の訃報を聞いた。
悲しくて悲しくて信じられなかった。
残された旦那さんになにかできないかと思い、8ヶ月ぶりに、自然と絵を描き出す自分がいた。
目を閉じて、心を真っ白にする。
2人が幸せなひかりに包まれますようにと祈りを込める。
祈りは、私の手の中で黄色いひかりに変わる。
そんな中、
亡くなった奥様の変わらぬ愛を感じた。
絵を描き終わり、1番救われたのは私自身だった。
旦那さんが辛いとき
奥様はそばにいる。
変わらぬ愛がそこにはある。
そう分かったから。
絵があってよかった。
おかげで優しい声が聞こえてきた。
世界は愛で包まれている。