はんぶんこ
お饅頭を食べたがってたので、袋からひとつ取り出し、はんぶんこね、と言って一緒に食べた。
その後、ひかりがまたお饅頭の袋をガサガサしてて、乾燥剤が入ってる〜!と思って急いで取り上げた。
そしたら大泣きされて、饅頭が欲しい、とジェスチャー。
しょうがないな、と丸々一個渡したら、
半分に割ろうとしている。
でも上手には割れなくて片方はほんのちょびっと。
「はんぶんこ」
と言って片方をわたしにくれた。
「ありがとぉー!」
喜ぶわたしを見て得意げ。
こんなに美味しい饅頭は初めて。
「はんぶんこ」と初めてしゃべったこと。
はんぶんこ、してくれたこと。
思いもよらない成長に、胸がいっぱい。
母は泣きながら食べました。