生きたい
お産が近づいてきて、
あの骨盤が割れるような強烈な痛み(陣痛)を思い出し、急に恐怖と不安が襲ってきた。
元気がないわたしに気づき、
ひかりが「ひーちゃんがやっつけてあげるけんな」と一言言ってくれた。
寝るまでずっと、ぺちゃくちゃお話してくれて、背中に引っ付いて寝てくれた。
ふと、ある本を思い出し、夜中に読んだ。
坂本フジえさんの「大丈夫やで」
お産の主役は赤ちゃん。
「産む、育てる」
じゃなく
「産まれる、育つ」
お産も子育ても、お母さん主体じゃなく、赤ちゃんの生まれたい、生きたい、という気持ちをどっしりと受け止めてあげること。
赤ちゃんが命がけで生まれてくるんだ。しっかり受け止めてあげな。
長い間かけて、やっとやっとそれができる。なにが起こっても、しっかりと受け止める。
この子にわたしができること。
わたしにしかできないこと。