タイトル「眠り(息子)」
タイトル「眠り(娘)」
その昔
ぽっかりぽっかり
続く
真っ暗闇に
どこまでも落ちていく
夢をよく見ていた。
自分と暗闇の区別がつかなくなりそうで怖かった。
夜眠るとき、その恐怖と不安はずっとどこかにあった。
よく、妹の部屋に布団をもってって眠ってた。
大人になってからも
暗闇が怖くて
夜が怖くて
電気を消して眠れなかった。
でもこの数年はそんなこと忘れていた。
こどもたちに囲まれて
こどもたちの重さや温もりを感じながら眠る毎日。
これから先、
こどもたちが巣立ち
ひとりで眠るときがあっても
きっと
今の宝物のような温もりを
思い出しながら
あたたかな眠りにつけるだろう。